アメリカから導入された胃ろうは、
なんらかの理由で食事の経口摂取ができなくなった患者にとって、
経鼻経管栄養や点滴に比較し管理しやすい方法として普及している。
また、胃ろうによる水分や栄養補給は、医学的にすぐれた方法であり、
生命予後の改善に資するものであることに異論はない。
そして、医療制度上、急性期病院の在院日数短縮のために、
予後の検討のないままに胃ろうを造設して、次の医療機関や在宅へ移行しなければならないことも事実である。
しかし、高齢者あるいは認知症の患者では、胃ろうの有効性や安全性に疑問が投げかけられ、
ことに終末期においては、かえって患者のQOLを阻害するのではないかという危惧も指摘されていることから、
胃ろう造設の適応や有効性について見直す時期にきているようだ。
今回、「老人の専門医療を考える会」では、高齢者にとって胃ろうはどうあるべきかという視点で、
さまざまな現場で医療と介護に取り組んでおられる4名のシンポジストからご意見をいただきます。
みなさんと共に考えようではありませんか。
老人の専門医療を考える会
会長 齊藤正身
|