「老人の専門医療を考える会」の四半世紀あまりにわたる活動は、多岐にわたっています。その中で毎年開催される全国シンポジウムは30回を超え、大きく変化する高齢者医療・介護に関するテーマをリアルタイムに提供し、あるべき姿を発信し続けてまいりました。ご承知のように公的介護保険制度が誕生して10年目を迎え、介護に対する国民の意識も高まってきました。しかしながら、市場として拡大は続けているものの、当初イメージしていたサービス提供体制や提供手法、そして適切なサービス内容であるかと問われれば首をかしげざるを得ないのが現状です。普遍的なものと考えていた我が国の社会保障制度の見直しが各方面から叫ばれる中、たとえ疾病や障害を抱えていても豊かな人生を送っていただくための二本のレールとも言える医療と介護が、決して離れることなく提供されるためにも、あるべき姿を再確認、再検討する時期だと思っています。今のままで良いのでしょうか?
本シンポジウムでは、とかく財源問題で片付けられてしまう介護保険制度のあり方を、原点に戻り「医療と介護の絆」という視点で見直してみたいと思います。当会は、診療報酬、介護報酬の改定に対する折衝団体ではありません。しかしながら、我が国の老人医療・福祉の発展に結びつく制度改革や、安心で幸せな地域社会の実現に寄与できることには今後も積極的に活動していきます。その活動の一環として今回のシンポジウムが開催されることをご理解いただき、多くの皆さまの参加をお待ちしております。
老人の専門医療を考える会
会 長 齊藤正身
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